2015年08月07日

アニメ『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』第十七話をホメる!

どうも、黒道です。
『ワカコ酒』の影響で、昨晩は焼き鳥屋さんでビール飲みながら焼き鳥を食べました。やはりお店で食べる焼き立てホカホカは違いますね。ビールもおいしいおいしい。
ちなみに私の行った店では「一気に頼まれたものを徐々に出す」という方法で、長嶋食いしても冷めない工夫がしてありました。そういう心遣いのあるお店はグッドですね。ここはB級グルメ評ブログじゃないしあまり色々言いませんが。

さて、そんなわけで。木曜深夜は2本ものアニメがあります。そいつをホメカツしていきたいと思いますね。

アニメ『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』
第十七話『トレジャー・エヴリー・ミーティング』




2015年、TRIGGER制作のアニメです。ニコニコ動画等の動画配信サイトにて配信されています。
物理書籍の4巻に収録されています。



ヌッ!? ま、まさかこのエピソードをやるとは。
だってこれ、あの女子高生ニンジャヤモト・コキが登場するエピソードじゃありませんか! もうアニメイシヨンでは見られないかと思ってましたよ。
しかもそれだけじゃありません、このエピソードに登場するのは、ヘッズ間でも人気の高いズンビーニンジャ、ジェノサイド! このふたりが共闘する実際珍しい、しかも書籍でしか見られないエピソードなんですね。こりゃコトだ!

「ゾンビーニンジャってつまりゾンビってこと? なんかよく分からないし怖い……家に帰ってパラッパラッパーしよ……」
いえいえ、そう言わず、是非このエピソードを見ていただきたい。とりあえずヤモトを見るつもりで。そうすれば、ジェノサイドやそれにまつわる人物たちの魅力が多少なりとも伝わるというものです。
というわけで、早速ホメカツしていきたいと思います。

キャプチャ_2015_08_06_23_20_56_234.jpg

骸骨めいた赤い月の浮かぶ夜、暗い森の中。カタナを持ったひとりの娘が、孤独に歩いておりました。
彼女の名はヤモト・コキ。悪のニンジャ組織ソウカイヤを敵に回し、追われ続ける女子高生ニンジャ。手に持つカタナは『ウバステ』。師たるニンジャ、シルバーカラスが生前使っていた、何の変哲もない無銘のカタナです。

キャプチャ_2015_08_06_23_21_02_576.jpg

平安時代を生きた、死の名を抱くアーチニンジャ『シ・ニンジャ』のソウルを宿し、オリガミをカラテミサイルに変えるユニーク・ジツを持ち、イアイドというカラテの初歩に立った彼女。しかし、つい最近まで女子高生だった彼女の心は実際限界に近付いていました。常に追っ手を気にし、死と隣り合わせの日々。平気なはずがありません……。

キャプチャ_2015_08_06_23_25_08_282.jpg

そんな彼女の眼前に現れたのは、寂れた教会。彼女はとりあえずの隠れ家として、その場所を選びます。
体力は限界。今すぐにでも眠りたい。でもそんなことをしていたら誰か追っ手が来るかもしれない。寝たらだめだ、寝たら……ダメだ……。

キャプチャ_2015_08_06_23_26_07_648.jpg

まぁ当然こうなりますよね。しかし本当に大丈夫なんでしょうか、教会の長椅子なんかで寝ていたら、次に追っ手が来た時――あっ、ドアの開く音。そして足音。恐らくはかなり巨大な相手。大変、ヤモッチャン、寝てちゃダメだ! 起きて!
我々の願いも虚しく、我らがヤモッチャンはニンジャの接近を許してしまい……。

キャプチャ_2015_08_06_23_30_42_381.jpg

うわあああああああ!? なんじゃコイツ!?
全身包帯ぐるぐる巻きにカソックコート! どう考えても抱えてるアレ死体だ! ニンジャにしても明らかに今までのと方向性が違う!
慌てて目覚めたヤモトは、アイサツをキメます。アイサツをされたいい声のニンジャは、落ち着いた様子でアイサツを返す。小娘が相手でも、アイサツは絶対。古事記にも記されたニンジャの掟です。

キャプチャ_2015_08_06_23_33_22_175.jpg

「ドーモ、ジェノサイドです。ガキィ、ここに何しに来た?」
そう、このニンジャこそがジェノサイド。古事記に記されし災厄のニンジャ、ゼツメツ・ニンジャのソウルをその身に宿したアーチソウル憑依者。そして、摂理に背を向け、禁断の科学により呪われた生を与えられしゾンビーニンジャ!
戦闘態勢に入るヤモトに、ジェノサイドは「やってもいいぜ」と挑発……ところが、ヤモトを見たジェノサイドは、一瞬動揺します。そればかりか、驚くべきワードを口にするのです。「シ・ニンジャ……?」と。
おお、それは彼に宿るゼツメツ・ニンジャのソウルが言わせたのでしょうか。古事記の時代、シ・ニンジャとゼツメツ・ニンジャに一体どのような関係が? 我々がその秘密を知るにはまだ早すぎると言えましょう……。
とにかく、シの名を呟いたジェノサイドは、戦闘態勢を解き、そして突如教会の外に出ます。何を始めるかと思ったら、なんと抱えていた死体の埋葬。なんでもこの死体は、この教会に住んでいたと思しき老婆の死体なのだとか。
「このまま放っておいたら、腐っちまうだろうが。俺みたいに」
「死体と寝る趣味は無いんでな」

妙にカッコイイ台詞を吐きながら、死体が死体を埋めています……。
少なくとも彼は「死者を弔う」ということを知っている。それも、何の関係も無いモータルの老婆を。邪悪なニンジャであれば、ババアのひとりやふたり死のうがその死体を平然と踏みつぶすはず。それをしない彼は、きっと心の底から邪悪なニンジャではない。ヤモトは、とりあえず彼に敵意を向けるのをやめることにしました。

キャプチャ_2015_08_06_23_49_01_273.jpg

一方その頃! ジェノサイドを追う、悪魔めいた科学者の影あり!
彼の名はリー・アラキ! ヨロシサン製薬からソウカイヤに派遣されし、ニンジャを専門に研究するマッドサイエンティストです!
この名を覚えておいででしょうか、皆さん。『ベイン・オブ・サーペント』にてナンシーを襲ったコッカトリスの腕をヘビにした科学者の名。彼の名は……リー先生。その通り、あの場において言及されしリー先生こそ、このリー・アラキです。コッカトリスにあの邪悪な改造を施したというだけで、そのマッドさはご理解いただけるものと存じます。
しかし彼は今、最早ただのニンジャ改造になど興味はありません。現在彼が指揮するプロジェクトは、それより遥かに凄まじいモノ。その名も『イモータル・ニンジャ・ワークショップ(INW)』
そのおぞましき名から、プロジェクトの内容を悟った方もいらっしゃるでしょう。そう、INWは、死者の肉体にニンジャソウルを憑依させゾンビーニンジャとして復活させるという、生命を冒涜するような研究を行っているワークショップなのです!
そんな彼が、なぜジェノサイドを追っているか。言うまでもありません。このジェノサイドもまた、INWの『作品』であるからです。それも、ジェノサイドは替えの利かない特別な存在。かなりのイレギュラー存在なのです。
ゾンビーニンジャ製造は未完成の技術。故に、ゾンビーニンジャには知能や自我を与えることができない。それが定説でした。ところが、INWの実験体第3号であった彼は、明らかに確固たる知能、自我を持っている。それは、ゼツメツ・ニンジャのソウルが影響しているのでしょうか。
この事実にに興奮したリー先生でしたが、自我を持って蘇った彼は、ラボを破壊、脱走。多くの追っ手を差し向けてきましたが、まるで捕獲に成功しません。このままではストレスによりリー先生の天才的頭脳に悪影響が! 一刻も早くジェノサイドを捕まえないと!
まあ、ジェノサイドが殺しを続ければデータが集まってそれはそれでイイんだけどね!

キャプチャ_2015_08_06_23_58_37_426.jpg

「アーン、いけませんわリー先生!」
そう言って公私混同を諌める、やたら媚び媚びのいやらしいシリコン偽乳おっぱいの研究員、フブキ・ナハタ女史。彼女は既に、INW所属のニンジャを準備し、ジェノサイド捕獲準備を整えておりました。
そのニンジャの名は……マンティコア……!

キャプチャ_2015_08_07_00_02_31_407.jpg

そうとも知らず、シャワーを浴びて疲れを洗い流すヤモッチャン。

キャプチャ_2015_08_07_00_03_34_946.jpg

おっ、これは!

キャプチャ_2015_08_07_00_02_31_407.jpg

えっ、ちょ、ちょっとぉ! 一瞬見せると見せかけてやっぱナシって! なんですかそれ! スタッフめなんてマネを! 許せない!
……と、ともかく、シャワーを浴びたヤモッチャンは、ベッド側で写真を見つけます。さっきのお婆さんと、カソックコートを着た神父が、並んで写っている写真。お婆さんは死んでしまったとして、ここの神父は一体どうしてしまったんでしょうね。

出会ってからの時間は短くても、それなりの信頼関係を築き始めていた、ヤモトとジェノサイド。ジェノサイドは、腐肉の臭い消しに飲んでいた己の酒を、ヤモトは貴重なエネルギー源のチロルチョコを、お互いにプレゼントしようとします。お互い断りますが。
それから身の上話もしちゃったり。とはいっても、ジェノサイドの脳細胞は常に死に続けているので、記憶は常に曖昧で、語れるような過去はあまり持っていません。覚えているのは、自分のカソックコートが、とある神父から受け継いだモノであるということくらい。それがどんな人だったかも、今じゃよく分からないのです。
そんなことを言っている間にも、ヤモッチャンは寝てなくてフラフラ。何かあれば起こすから、寝てろ。ゾンビー故に睡眠の要らないジェノサイドのその言葉に安心したのか、ヤモッチャンはスヤスヤ寝はじめます。腐った膝枕で。オイオイ、ベッドで寝ろよ。ジェノサイドは呆れたようにそう言います……。

が、敵はそうのんびり待ってはくれません。
ヤモトを次に目覚めさせたのは、緊急アラートの音。続いてジェノサイドの声。敵です! ウバステを持ち、展望台の窓から敵を確認するヤモト。接近しているのは、大量のクローンヤクザ!
しかし、ジェノサイドの手にかかれば、クローンヤクザなど敵の数にも入りません。「ゼツメツ!」のシャウトと共に、愛用の武器、バズソー(カラテを流し込むことで回転する丸ノコギリ)でもって、次々とクローンヤクザを屠ります。
とはいっても、流石に数が増えればジェノサイドも苦戦します。そこに、展望台のヤモトがオリガミミサイル! 次々やって来るクローンヤクザも、ふたりで力を与えればただ命を粗末にするだけの愚かな存在に過ぎません。スゴイ!
が! そんなヤモトに迫る怪物的ニンジャの影あり!

キャプチャ_2015_08_07_00_22_04_626.jpg

デカイ! このニンジャこそ、INWの改造ニンジャ、マンティコア! ゾンビーではありませんが、リー先生に冒涜的肉体改造を施され、知性を犠牲に強靭なる肉体を手に入れたバイオニンジャです!
ヤモトがこちらに気を取られている間に、もうひとりのニンジャがクローンヤクザと共にジェノサイドを襲います。

キャプチャ_2015_08_07_00_23_07_553.jpg

彼の名はグレネディア。グレネードめいた機構を内蔵する大きめのスリケン『ハッポースリケン』を使いこなす軍人めいたソウカイニンジャです。
彼の得意とする作戦は、包囲攻撃。類まれなるニンジャ野伏力により対象ニンジャを発見すると、大量のクローンヤクザを差し向けて敵を取り囲み、逃げられないようにする。あとはハッポースリケンで後方から援護しつつ、圧倒的質量でもって敵を押し潰す。いくらクローンヤクザがニンジャより弱かろうが、数の暴力の前にはどんなニンジャも屈さざるを得ないのです!
教会内に追い詰められたジェノサイド。このままでは……と思ったその時、天井が突如崩落。無知性な巨体暴力ニンジャであるマンティコアが暴れたせいで、天井が崩れてしまったのです。その穴から降ってきたのはマンティコアと……ヤモト!

キャプチャ_2015_08_07_00_26_59_871.jpg

ふたりのニンジャ、共闘だ! しかし2対2で条件は互角……と思ったら。なんとグレネディア、マンティコアを見ても「誰だコイツは!?」状態なんですね。
そう、実はグレネディアとマンティコア、まったく別部隊なんですよね。グレネディアは、ただソウカイヤからヤモトをどうにかするように言われただけ。そのグレネディアが作戦行動を展開しているのを知ってて、リー先生やフブキはあえてマンティコアを放り込んだんです。しかもソウカイヤ側に何の通告も無く、クロスカタナのソウカイエンブレムをつけて偽装して。だから知るわけないんですよグレネディアがマンティコアのことなんて。
案の定、無知性なマンティコアは、尻尾から散弾めいたトゲを放ち、周囲をムチャクチャに攻撃! 包囲網を築いていたクローンヤクザをものすごい勢いでブチ殺していきます! 味方同士でもありませんから、連携がまったく取れていない!
ヤモトもグレネディアも、このトゲを避けるしかありません。でも、ジェノサイドは避けない。何故なら肉体が腐ってて、トゲの痛みを感じないから。それどころか、

キャプチャ_2015_08_07_00_42_57_387.jpg
キャプチャ_2015_08_07_00_43_25_434.jpg
キャプチャ_2015_08_07_00_43_28_997.jpg
キャプチャ_2015_08_07_00_43_32_694.jpg

暴力に対抗して……暴力! 長椅子ブン投げ攻撃でクローンヤクザ撃破! これにヤモトもオリガミミサイルで援護! あれだけいたクローンヤクザが次々死亡! そのまま流れるようにアイサツをキメるヤモトに、丸裸にされたグレネディアもアイサツを返さざるを得ません。

キャプチャ_2015_08_07_00_45_51_322.jpg

とはいえ相手は小娘一匹。ソウカイヤの手から逃れることなど、土台無理な話――!?

キャプチャ_2015_08_07_00_47_00_656.jpg

そうです。小娘相手にチョーシこいた演説をして、背後からのアンブッシュにまるで警戒を振り向けないサンシタニンジャは、イクサする価値もなし。ただバズソーの餌食となってバラバラになり、死ぬしかないのです。
注意が一瞬、後遺症が死ぬまで。グレネディアはあまりにもあっけなく爆発四散しました。

しかし、まだ油断したニンジャが死んだだけ。マンティコアが残っています。
「キサマ、殺ス! ボディ、持チ帰ル!」
来ました、カタカナ言葉でしゃべる系無知性筋肉マンです。しかもこういうキャラは大抵肉体がメチャクチャ頑丈だから始末に負えない。特に強靭なのは、先程トゲを撃ち出した尾。異様に頑丈な甲殻で覆われており、バズソーが飛んで来れば弾き、こっそり近づいたヤモトがカタナで切り付けてもビクともしない。
あまりの硬さに驚愕するヤモト。一方、ヤモトを鬱陶しく感じたマンティコアの狙いはヤモトに向いてしまいます。尻尾から大量のトゲ! 流石のヤモトもこれは避けきれない! おお、ヤモトはこのままサボテンめいた死体と成り果て、爆発四散してしまうのか!?

キャプチャ_2015_08_07_00_53_04_179.jpg

ジェノサイド! イケメンゾンビ、ジェノサイド! なんと、自らの体を盾にヤモトを守ります!
ほんの短い間で、お互いの覚悟を確認するふたり。
「上等だ、来い!」

キャプチャ_2015_08_07_00_57_17_988.jpg

ジェノサイドは決断的にヤモトを放り投げる! マフラーの桜色の光に呼応するように『ウバステ』の刀身が桜色に輝き、まるで吸い寄せられるようにヤモトの手へ戻ってくる! シ・ニンジャのソウルを憑依させるヤモトのユニーク・ジツ、サクラ・エンハンスメント・ジツ! オリガミのみならず、手持ちの武器にも桜色のカラテを宿し、サイキックめいて操る! これが彼女のジツの新たな段階だ!
ヤモトのイアイドは、マンティコアの尾を根元から切断!

キャプチャ_2015_08_07_01_03_12_79.jpg

しかしそれでも、マンティコアには巨大すぎる筋肉がある!
ゾンビーニンジャの致命的弱点、筋力の弱さ。無知性なマンティコアですが、それは情報として把握しています。単純な力比べに持ち込めば、ジェノサイドは明らかに不利! 最後は筋肉頼みという部分を除けば、意外と知性的な作戦です!

キャプチャ_2015_08_07_01_05_56_224.jpg
キャプチャ_2015_08_07_01_06_00_629.jpg

おお、今度はこのままじゃジェノサイドが……否! この音を聴け!

キャプチャ_2015_08_07_01_11_35_578.jpg
キャプチャ_2015_08_07_01_11_38_547.jpg
キャプチャ_2015_08_07_01_12_12_311.jpg
キャプチャ_2015_08_07_01_12_34_385.jpg

ヤモトのカラテが、ジェノサイドのバズソーに宿る! 桜色のカラテを込められたバズゾー回転し、サイキックめいて飛来! マンティコアの両腕を切断! 尻尾も腕も失ったマンティコアは、最早ただの筋肉ダルマに過ぎない! そこにジェノサイドが、容赦無き追い討ちをかける!

キャプチャ_2015_08_07_01_15_32_227.jpg
キャプチャ_2015_08_07_01_15_58_604.jpg
キャプチャ_2015_08_07_01_16_16_611.jpg
キャプチャ_2015_08_07_01_16_46_653.jpg
キャプチャ_2015_08_07_01_17_15_41.jpg

「俺は! ジェノサイドだ!」
おお、記憶を失いながら戦うジェノサイドは、戦いの最中でさえその名をニューロンに刻みながら戦っているのです! 己が己を見失わないように!
ネクロカラテの込められた恐るべきバズソーは、マンティコアの首を切断! マンティコアは爆発四散した!

この様子を見たINWは大騒ぎ! でもジェノサイドの戦闘データも取れたしまあいいやと、興奮した勢いでリー先生とフブキはそのまま勢いよく前後を始めた! なんでだ!? この辺のテンション全然分かんねえ!

キャプチャ_2015_08_07_01_23_49_521.jpg

ま、まぁ、なんかテンションおかしいお盛んな人達は置いておくとして。
教会の外はいつの間にか朝。ソウカイヤが態勢を整える前に、さっさとズラかるようジェノサイドは言います。何か言いたげなヤモト。でも、ジェノサイドはそれを言わせません。

キャプチャ_2015_08_07_01_24_06_530.jpg

俺の脳味噌は腐りかけだ。次会った時覚えてなくても、恨むんじゃねぇぜ。
ジェノサイドの旅は、己にかけられた不死の呪いを解き、失われた記憶を取り戻す……いわば己自身を取り戻す旅。手前勝手なこの旅に、ヤモトのように若くカワイイな女は似合わないのです。

キャプチャ_2015_08_07_01_26_58_282.jpg
キャプチャ_2015_08_07_01_27_05_85.jpg

あまりにも大きさの違い過ぎる手で握手を交わし、ふたりは、別れて行きました。ニンジャの旅は、一期一会(トレジャー・エヴリー・ミーティング)……。



うわぁ、なんじゃこのエピソード! 最高じゃないですか。最高なトコしかないでしょ。
まず何より先に、ヤモッチャンが出たことですよね。ぶっちゃけ、シヨンではもう出番ないモンだとばかり思ってました。だって主なエピソードはやっちゃったし、今回のエピソードは無いなら無いで話が進みますからね。てっきりカットされるモンだと思ってた故に、サプライズ! 嬉しいですね。
フジキドは自我があまりにもしっかり確立してますから、見てて安心感あるじゃないですか。でもヤモッチャンの魅力は、まだまだ不安定、不完全なところなんですよねやっぱり。
日本語に詳しい方ならご存知だと思いますが、「カワイイ」ってのは昔「かわいそう」を含む意味の言葉だったんですよね。「かわいそう」ってのはつまり、「いたわしい」「気の毒」ってことで、つまり「不憫な相手を気遣いたい、いたわりたい」って思わせるということでして。
異論はあるでしょうが、つまり「カワイイ」の真髄は、「その不完全さから気遣ったりいたわったりしてあげたくなる感覚」にあると言えるワケです。その点、原作者はあまりにもよくカワイイについて理解している。良心あるニンジャであれば思わず気遣ったり助けたりしたくなっちゃう魅力を持つヤモトは、まさに「カワイイ」そのものじゃありませんか。いやぁ、感心しっぱなしです。

で、そんなカワイイなヤモッチャンを今回気遣い助けたのは、ヘッズ間で人気の高いゾンビーニンジャ、ジェノサイド!
コイツもまた最高にクールなヤツです。ゾンビーってだけでもまずカッコイイ。信仰を表すカソックコートを、神に背くゾンビーが着ているというこの冒涜的さもロックです。呪いを解き、本当の自分を取り戻す旅をしているというその旅の理由もいい。腐臭を隠すために酒を飲み続けているって設定もシブい。自分の安息を乱す奴は誰であろうとブチ殺す荒々しさを持っていながら、困ってる女は放っておけないこの二面性もナイスギャップ。武器が回転バズソーなのは、もう最高!
正直心配だったんですよ、ジェノサイドの出番があるかどうか。だってここまでINW関係のエピソード皆無だったでしょう、もうゾンビーニンジャのエピソードはやらない方向性で行くのかなって思って。だとするともうジェノサイド出ないじゃないですか。寂しいなぁと。
そしたらコレですよ、しかもヤモッチャンとコンビのこのエピなんて! トリガー作画はこのゾンビーの魅力をガツンと引き出してくれましたね。いやはや、もうホメるしかない。

いやホント、ヤモッチャン、ホントに男運がいいんですよね。カワイイを助けたい、いたわりたいと思ってくれる男に、要所要所で助けられている。ショーゴーもそう、フジキドもそう、シルバーカラスもそう、そしてジェノサイドもそう。いろんな男がカワイイを守ったお陰で、今のヤモトがある。
しかもヤモッチャンを救っていく中で、男たちもまたわずかばかり救済されていくのがいいですよね。ショーゴーは、巻き込んでしまった謝罪をすることができた。フジキドは、己の人間性、感傷、エゴ、そういったものを確かめることができた。シルバーカラスは、最後にミーミーを遺し、その生きた意味を少しばかり確認できた。そんでもってジェノサイドは、命も助かったし(ゾンビなのに命が助かったってのもおかしな話ですね)、束の間の交流に心を安らがせることもできたでしょうし。

でもジェノサイド、この交流はあくまでも一時的なものに留める奥ゆかしさがある。女の告白は受け付けない。これからも一緒に旅をしたいなと、ヤモッチャンが半分愛の告白みたいなコトしようとしても、まずそれすら言わせない。なぜなら自分は呪われてるから。ただニンジャとして生きるだけでも不安定なのに、ゾンビーとなったせいで体も頭も余計に不安定。そんな自分が女抱えて旅なんかしたら、お互い苦しむだけ。
俺とお前は一夜の関係、それ以上は傷つくだけさ、ってワケですよ。クール過ぎるでしょう。
原作者が生みだしたジェノサイドというキャラクターに、声優の演技、トリガーの作画がぶつかって化学反応を起こした結果、最高のジェノサイドが生まれましたね。感動です。

声優さんの演技といえば、このエピソードを盛り上げたもうひとりの存在、リー先生を忘れちゃいけませんね。
ただでさえ狂人のリー先生、なんと中の人は千葉繁=サン。これがマッドにならないわけがありません。ところどころ明らかにアドリブと思しき演技も、キャラ自体のマジキチっぷりやFLASH作画に噛み合って、これまたとんでもない化学反応が生まれています。リー先生が出てるシーンで面白くないトコロないですもんね。笑いっぱなしでした。この人ならゾンビ作るとか言い出すわ、って説得力が半端じゃないですよ。

そして助手のフブキ。彼女だけキャラデザが明らかにエロゲヒロインのそれなんですよ。この、媚びっ媚びな感じ。そもそもこのキャラ自体が「リー先生が好き過ぎて彼が研究の合間に襲ってくれるようシリコン入れて爆乳になった」「本編に登場するたびに服が脱げたりなんだりでド直球なエロい目に遭う」「しかもなんか嬉しそう」ともう、奥ゆかしさのかけらもない、まさに性的に消費されるために生まれてきたような存在なんですよね。いや、小説版のファンの方、分かりますよアナタの言いたいことは。まあいいじゃないですか今は。
で、まさかフブキのそういう側面を、こういう形で表現してくるとは! ヤラレタ! とびっくりしましたね。
書籍版のイラストを担当しているわらいなく=センセイは、フブキの持つこの品のないいやらしさを、厚ぼったい唇とか明らかに豊胸と分かる巨大シリコンおっぱいとか、そういう形で表現していた。
では、シヨンで登場するときは? と思ったら、これですよ! これ!

キャプチャ_2015_08_06_23_58_37_426.jpg

キャラデザが明らかに別世界ですもんね。可愛い顔、美人な顔、色気を感じさせる顔、とかじゃなくて、「私アナタの性欲をぶつける対象として最適でしょ?」って顔ですもんね。リー先生に性的に消費されることを望む女、という彼女の側面を、このような形でも表現できるとは。これが、これこそが多様性だというのか。
いや、やっぱりトリガーは「攻めの姿勢」がすごいなと、このキャラデザひとつとるだけで分かります。このアニメの存在自体がまず攻めの姿勢なんですけどそれに関する議論は一旦置いておいて。これが半端な姿勢のアニメ制作会社なら、無難にわらいなくデザインに準拠させてるトコですよ。あるいは攻めたとして、もっと「いやらしいお姉さん」を追求するという形になったはず。それを「むしろコンセプトを考えるとこういうの良くないですか」とエロゲキャラみたいなのを出してくる。誰にでもできる発想じゃない。実は今回のエピソードの中で一番スゴイと思ってる部分かもしれないってくらい、私真剣にこれホメてます。
あと、フブキと共にリー先生の助手やってるはずのトリダが既に生首になってビーカーに詰められてるトコとか、リー先生のラボの画面が明らかにゲームやってるコトとか。あの辺のシーンに関しては攻めの要素しかなく、私はただただスタッフに殴られながらゲラゲラ笑うことしかできませんでした。



トリガーがこのアニメにおいて攻めまくってるコトは何回も触れてきましたから、今更色々言いますまい。
しかし今回改めて思いましたよ、第一話で切らなくてよかった、信じて追っかけてよかったと。トリガー、単なる史上最高のバカアニメとしてこれを仕上げてるワケじゃないんだ、最高にハジケた15分を提供するために、バカみたいな要素に見える部分だってひとつひとつシリアスに考えて作ってんだ、と。
最終回も近付いてくる中、改めてここについて確信を持てて本当に嬉しいです。これならば、きっと最後まで安心して見られるでしょう。
さぁ、次はどんなエピソードが来るんでしょうね。今から楽しみです。ゾンビーニンジャの出番がもっとあればいいな!



それでは、次回のホメカツをお楽しみに!

ブログランキング参加してます。よろしければクリックお願いします。
にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ

↓monacoinによる投げ銭メント行為はいつでも大歓迎です。
monacoin:MUfy2FARJdmkzP4KB69GYqbUqKhrgSDTSr
posted by 黒道蟲太郎 at 02:44| Comment(1) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いやあ、この回最高ですよね、
フジキド出ていないけど(笑)

罵倒飛び交うインターネットにおいては、
作品に対する愛に満ちた、
読みやすい文章を綴られている
このブログはとても貴重だと思います。
これからも訪問させていただきます。
Posted by パブ at 2015年08月22日 20:16
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。