2015年05月29日

アニメ『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン 第七話』をホメる!

どうも、黒道です。

最近『コワすぎ!』の話ばっかりですが、別にこのブログは白石晃士監督作品宣伝ブログではありません。
今日はいよいよアレを更新する日です。

アニメ『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』
『第七話 ベイン・オブ・サーペント』



2015年、TRIGGER制作のアニメです。ニコニコ動画等の動画配信サイトにて配信されています。
元エピソードは物理書籍第一巻に収録されています。


おっ、前回とはガラリとエピソードを変えてきましたね。
爆風に巻き込まれたニンジャスレイヤー&ゲンドーソー=センセイの運命も気になりますが、そっちは一旦置いといて。今回は、『ニンジャスレイヤー』界の超重要キャラ、ナンシーの初登場エピソードです。
これで、ニンジャスレイヤー第一部における三大ヒロインが出そろう形になりますね。さあさあ、早速その豊満を――じゃないや、活躍を見ていきましょう。

あのドージョー襲撃より少し未来の出来事。

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ひとりの女が、フルタマ・プロジェクト沿いのハイウェイをバイクで飛ばしていました。

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彼女の名はナンシー・リー。鎖国体制を敷いている日本には珍しい、白人美女のジャーナリストです。

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『全てのネオサイタマ市民に温かい食事と安全を!』
欺瞞めいた看板。
フルタマ・プロジェクトといえば、ネオサイタマの再開発で土地を奪われた人が無理矢理押し込まれる居住区画。ここにいれば最低限の衣食住は保障されますが、オムラ・インダストリの工場でロクな福利厚生も無く早朝から働かされ、生ける屍のような生活を送ることになります。
……健康なうちはまだいいですが、もし『レイジ・アゲンスト・トーフ』のシガキのように怪我をしたり、病気になったら――うーむ、これもまた、古事記に記されたマッポーの一側面なのかもしれません。

さて、こんなハカバめいた場所に、コーカソイド美女。一体何の用でしょう。

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労働者を載せた窓も無いトラック、通称『カンオケ』の間をすり抜けながら、彼女はホゼなる人物と通信しています。ふたりは組んで何かヤバいことをしてるみたいです。
心配するホゼをよそに、ナンシーが向かった先は、14号棟の6階、606号室。ここに、彼女が追っている疑獄事件『ヤンバナ・サシミ事件』のキーパーソン、タラギ・ウェイがいるのです。

説明しよう! 『ヤンバナ・サシミ事件』とは! 今から二年前に起きた疑獄事件である!
国内食料品シェアの87%を握っていたメガコーポ、ヤンバナ・サシミ社が、ハマチ粉末に偽装行為を働いていたことが、この事件のキッカケでした。
えー、一応解説しますと、この世界においてマケグミが食べるスシは、我々がスシと聞いて一般的に想像するような立派なモンじゃありません。ああいうのはオーガニック・スシといって、ラオモトのようなカネモチやカチグミが食べるモノなのです。
でもマケグミだってスシ食べなきゃ死ぬわけです。じゃあ何食べてるのかといえば、魚の粉末を固めて作った、いわゆる成形スシ。で、その成形ハマチ・スシに使うハマチ粉末が偽装されてたってワケですね。
ハマチ100%だとされていたこの粉末には、違法なブリ粉末が混入されていました。なぜブリ粉末が違法なのかはよく分かりませんが、恐らく健康被害とかが心配されて使用を禁止されていたんでしょう。しかも味を誤魔化すため、身体に悪影響を及ぼすプロテインまで混ぜてあったというのだから大変です。

しかし問題はこれだけじゃ終わりませんでした。
実はこの偽装を隠すため、ヤンバナ・サシミ社は毎年政府関係者に莫大な賄賂を渡していたのです。その事実が発覚したために、政治問題にまで発展してしまったんですね。
この問題を受け、大臣の半数がセプク。更にヤンバナ・サシミ社は解体。
食料品シェアの87%を独占していた会社が急に無くなったモンですから、国民の栄養源であるスシが上手く供給されなくなり、前年度の300倍もの人が餓死したといいます。こ、ここがジゴクか。

更に! この事件には続きがあります。
この一連の事件、その疑惑の中心にいた司法大臣が、どういうわけか最高裁で無罪が確定されてしまったのです。しかも、事件発覚からわずか4日後のスピード裁判。うーむ、どう考えてもおかしい。
更に更に! それまで業界22位というビミョーな位置でくすぶってたドンブリ・ポン社が事件後急激に成長し、わずか2か月でトップ企業となったのです。どどど、どう考えてもおかしい。何もないと考える方がおかしい。

ナンシーは、この事件の真相を明らかにしようとしているのです。うむ、ジャーナリズムに燃えていますね。
行方をくらませていた当時の捜査最高責任者の居場所を調べ上げた彼女は、今日その責任者であるタラギの元へ足を運んだと。そういうわけです。

ところがどうやら雲行きが怪しい。ホゼが、突然通信に反応しなくなったのです。
ナンシーもヒマじゃないのであまりそこにばかり構ってられないんですが、明らかに何か起きてますよね。
なぜか鍵のかかっていないドアを開け、彼女が部屋の中をのぞいてみると……。

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!?
まさに話を聞き出そうとしていたタラギの死体! 見るからに怪しい赤黒の、ニンジャ!
間違いない、あのニンジャが、何らかの目的でタラギを殺したのだ! そして、目撃者の自分も消される!
そう状況判断したナンシーは、慌てて606を飛び出し、階段を駆け下ります。が!
「カミツケ!」

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ナンシーのスタイルをじっくり映す謎のカメラワーク。
ともかく、男の声と共に、一匹のヘビがナンシーに噛みつきました。しかもこのヘビ麻痺毒を持っており、ナンシーは動けなくなってしまいます。
そうこうしているうちに、ヘビはナンシーの身体を拘束し、動けなくしてしまいます。

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ただでさえ尺が無いのにナンシーが拘束される様子をじっくりじっくり映す謎のカメラワーク。
ナンシーのバストは豊満であった。
こんなコトをするのは当然……ニンジャ!

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「ドーモ、ナンシー・リー=サン。コッカトリスです」
彼はソウカイ・シックスゲイツのニンジャ、コッカトリス
そう、今回の事件の裏にはニンジャがあった! ソウカイヤが絡んだ事件だったのか? それとも、情報をかぎまわるネズミの存在を感じた関係者が、ソウカイヤに暗殺を依頼したのか? それは分かりません。
今確かなのは、ソウカイヤはナンシーの命を狙っているということ、ただそれだけ!
ホゼと連絡が取れなくなったのも、ソウカイヤが彼を確保したからだったのです。きっとこの後臓器をカネモチに売られたり悲惨な目に遭うのでしょう……。
嗚呼、ナンシーもそれと同じような運命をたどってしまうのか!? それとも、このヘビを用いてエロ同人みたいないやらしいことをされてしまうのか!? ナンシーが絶望した、その時!

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「ドーモ、コッカトリス=サン。ニンジャスレイヤーです」
カブーム!
そう、この場所にはニンジャスレイヤーがいる!
ナンシーはその明らかに怪しい見た目から思わず逃げ出してしまいましたが、このニンジャはニンジャを殺すニンジャなのだ!

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めっちゃ見切れてるニンジャスレイヤーに、コッカトリスはアイサツを返します。
「お前がどうしてここに!」
「通りすがりだ。だが貴様は殺す」


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見てくださいこの顔。決断的なニンジャ殺意を感じますね。
ヒュージシュリケンやバンディットのように強力なニンジャを屠ってきたニンジャスレイヤーからすれば、ヘビを飛ばしてくる攻撃の処理などベイビー・サブミッション。それを見たコッカトリスは、遂にその真のカラテを解放します。

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なんと、コッカトリスの両腕には、腕の代わりに大蛇が生えていたのです! コワイ!

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これマジ? 左腕に比べて右腕が貧弱過ぎるだろ……。
えー、それはさておき、なんと彼は、ニンジャを研究するヨロシサンのマッドサイエンティスト、リー・アラキによって、両腕をダイジャに置きかえられていたのです!
このダイジャ・バイトを習得できる自分がいかに優れた存在か語るコッカトリス。
「ソウカイヤには自己紹介を長くやるルールでもあるのか」
ニンジャスレイヤー、一蹴。ひどいや。
挑発に乗ったコッカトリスは、腕に植えられた二匹のダイジャをけしかけます!

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「カミツケ! カメ!」

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「マキツケ!」
ウッソだろお前!? フェイント!? 噛むとみせかけて巻きつかせた! ずるいぞ!
ダイジャで巻きつき動きを封じ、己の牙で生きながらにして食らう、これが彼の必勝パターン!
見事パターンに入ってしまったニンジャスレイヤー! ああ、このままでは……!

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「Wasshoi!」
そんなことはなかった!
流石ニンジャスレイヤー! ニンジャ筋力で己の筋肉を縄めいて盛り上がらせ、ダイジャを引きちぎり粉々にした!


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信じられないくらい尺を取って階段を転げ落ちていくコッカトリス!

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「これでシンプルになったな、コッカトリス=サン」

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無駄に長い自己紹介の原因である派手な腕を切り取って最高にシンプルになったコッカトリス。その頭を、ニンジャスレイヤーは無慈悲に踏みつけます。

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「腕は、リー先生とやらに直してもらえ。先に行って待つが良い」

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「ジゴクでな」

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「サヨナラ!」
コッカトリスは爆発四散!


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あとに残されたのは、麻痺毒で苦しむナンシー。
そんな彼女に、ニンジャスレイヤーは半分がヤサシサでできたニンジャピルを飲ませます。

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「すぐに動けるようになるはずだ」
そう言われた0.5秒後くらいには動けるようになったナンシー。これは本人がスゴいのか薬がスゴいのか。

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様々な疑問をぶつけようとするナンシーに、ニンジャスレイヤーはキョートへの亡命を勧め、姿を消します。
後のニンジャスレイヤーにとって、無くてはならない相棒となる女性、ナンシー。しかし今の彼にとって、彼女はニンジャ案件にうっかり首を突っ込んでしまったモータルに過ぎないのです。チクショウ!

無論彼女は、これで終わるつもりなどありません。
必ず突き止める。ヤンバナ・サシミ事件の真相も、そして、ニンジャスレイヤーと名乗ったあのニンジャのコトも。
バイクで元来た道を戻りながら、ナンシーは考えます。
タラギは、その死の直前に、血文字でダイイングメッセージを残していました。その内容は……。

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『タヌキ』
これが意味するものは、一体何なのか? 真実を追い求めるナンシーの旅は続きます――。

いや、今週は一話や二話に戻ったような面白さでしたね!
無論、シリアスなお話だって忍殺の魅力なんですが、皆さんそろそろこーいう話が見たくなっていたのでは?
やたらじっくりナンシーの肉体を眺め回したり、両腕を失ったコッカトリスが転げ落ちるサマを無駄に長く描いたり、この変な尺の取り方は第一話を彷彿とさせますね。もちろん尺余らせとしては若干質が違うんですけど。ここ最近のニンジャでは一番笑えました。いや、いいですねこういう話も!

そしてそして、ナンシー=サンですよナンシー=サン!
三部までフジキドの相棒として長ーいお付き合いになるナンシー=サン。豊満なバストが強調されまくるのは原作通りなんですが、アニメイシヨンではなんと尻までも重点されている。いやはや、忍殺女子はセクシーな女性ばっかりで嬉しくなっちゃいますね。

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アッハイ、ドーモスミマセン。
……えーと、服に限らず、アニメイシヨンにおけるナンシー=サンのキャラデザは、結構挑戦的ですよね。
かつて、多くのヘッズのイメージにあったナンシー=サンは、もうちょっと「大人の女性」って風格を出してたんですよね。二十代後半くらいの。物理書籍に挿絵を描いている漫画家、わらいなく氏のウキヨエがイメージ強いですし。
でもこのナンシー=サン、もうちょっと若そうじゃありません? 十代? 二十代前半? みたいな。幼さがありますよね顔に。明確な描写が無い限り、こういうのに正解は無いわけですからね。既存のイメージにこだわらないというのは大切なことだと思います。あと既存のイメージよりかなり尻を推しててちょっと笑います。

そして、声優さんの演技も変わっているのが印象的ですね。
この『ベイン・オブ・サーペント』はボイスドラマにもなってるんですけど、そこで登場するナンシー=サンは、わらいなく氏イメージのナンシー=サンなんですよ。つまり、もうちょっと声が低くて、大人の女性感、セクシーなお姉さん感が強く出ていた。
あの声、このキャラデザには合わないのでは? と私は訝しんでいたのですが、「じゃあ変えればいい」という至極明確な回答を制作チームから示された形になりましたね。このキャラデザならこういう演技が合っていると思います。セクシーさは損なわず、でも幼さ・若さといった点を表現している。同じキャラを演じるのに多くの引き出しを用意できる、やはりプロはすごいんですね。

フジキドの無慈悲さも、ナンシーのバストやヒップも、FLASH作画も堪能できた今回。
実に楽しく見ることが出来ました。来週も期待ですね。



そ0101010では、次01010101のホ101001010100もお楽0100101000み010011010010

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アニメ『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』
『第七話 ザゼン・アンド・ニンジャ』

物理書籍四巻収録



んん? なんだコレ?
まさか今回のニンジャは……『前・後編』
ただでさえ短い尺を更に二つに分けて使うとは……しかも知らないぞこのエピソード名!?
ま、まあ、ここまでいろいろあったアニメです、今更この程度では驚かない。早速見てみようじゃありませんか。

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物語は一気に未来へ。『ラスト・ガール・スタンディング』よりちょっと前くらいでしょうか。
秋の台風が過ぎ、汚染された大気が流れていったことで、ネオサイタマには一時的な青空が戻っていました。まあ、数時間もすればすぐ大気が汚染されていつもの真っ暗なネオサイタマに戻っちゃうんですけどね。
そんな中フジキドは、マルノウチ・スゴイタカイビル屋上で、静かに座っていました。

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マフラー長ッ!
……えとですね、なんでこんな有り得ないくらい鳥が止まってるかっていうと、彼が鍛錬中の暗殺拳『チャドー』に関係があります。
『チャドー』とは、紀元前の平安時代以前から伝わる謎に満ちた暗殺拳。現代までそれを受け継いでいる者は数少ないですが、ドラゴン・ゲンドーソーらドラゴン・ニンジャクランの人間は、そんな数少ないチャドー伝承者の一部です。短い間ながらゲンドーソーの弟子であったニンジャスレイヤーは、このチャドーを受け継ぎ、自分のワザとして習得するため訓練しているわけですね。
チャドーの基本は、心を静め、殺気を、気配を消し去ること。鳥が来ようと台風が来ようと動じず瞑想し、深く長い呼吸を一定のリズムで繰り返す。この『チャドー呼吸』を繰り返せば、チャドーの基本が身に付けられるばかりではなく、そのリラクゼーション効果により傷の治りが早くなるという利点もあるのです。後にこの呼吸法は、フジキドの戦いにとってなくてはならないモノとなります。

スゴイタカイビルの屋上を拠点としてチャドー呼吸を続けながら、ナラクの力でニンジャソウル痕跡を感知し、見つけたニンジャを手当たり次第に殺す。最近のフジキドはそうやって生きていました。
ソウカイヤ側も、スゴイタカイビル屋上にニンジャスレイヤーが待ち構えているのを知っています。ですからアサシンを送り込んだりもするんですが、今のところ100%返り討ちに遭っております。強い。

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朝の日差しを浴びて、マフラーにとまっていたカラス達が飛び立っていきます。
ところが、一匹だけとまったままの三本脚カラスあり。

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あっ、くちばしに釣り針。間違えて食べてしまったのでしょうか。
フジキドはこれを取り、カラスを放してやりました。飛び去っていく三本脚カラスを見守るフジキド……その時!

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「ドーモ」
なんということでしょう。フジキドのすぐ背後でアイサツが聞こえたではありませんか。
フジキドほどのニンジャにその殺気を悟らせないとは相当な手練れ! あるいは注意をしていなかったフジキドのウカツか! とにかくアイサツを返さねばならない!

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「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」
カブーム!


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「ニンジャスレイヤー=サンというのですか」
……あれ、どう見てもただのおじいちゃん。
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。私の名前はスガワラノ・トミヒデです」
完全にフジキドの早とちりでした。ソウカイヤのアサシンなどではなく、この人はただのモータル。清掃員のおじいちゃんだったのです。
自分と会ったことを忘れるよう頼むフジキド。ところがスガワラノ(『ノ』までが名字である点に注意)老人は、ゼンモンドーめいた言葉をフジキドに言います。

「カラスはブッダではありません」

えー、ちょっと難しいんですけど、私の言葉で解説してみますね。
そもそもこのネオサイタマにおいて、「誰かを助ける」なんてのは、お金とかモノとか、何かそういう見返りを期待しての行為であることがほとんどです。仮に「口に針が刺さった! 助けて!」なんて言う女性を助けたネオサイタマ市民がいたとしたら、それは「助けてやったんだからカネよこせ、無いなら前後させろ」という人でしょう。
でも、仮にブッダが……って言うと分かり辛いかもしれません。神様が、と言い換えましょうか。
神様が口に針をひっかけて「助けてくれないか」って言ってるのを助けたネオサイタマ市民がいたとします。これはどうでしょう。神様がファックさせてくれることとか、お金をくれることを期待してるんでしょうか。多分そうじゃないと思います。神の利益になる行動をすることで民衆が求めるのは、「神の力で救われる」ことでしょう。死後天国に行けるとか、現世で何かご利益があるとか。神様を助けたんだから相当いい奴みたいに見えますけど、それは「天国へ行く」という見返りを期待した行動なわけです。
じゃあ、口に針を引っかけたカラスを助けたら、どんないいことがあるでしょう?
カラスがお金をくれますか? 綺麗なオイランを連れてきて前後させてくれるのでしょうか? ましてや、神の国にカラスが運んでくれるでしょうか? そんなことはありません。カラス一匹助けたところで、フジキドにとって得になることは何にも無いんですよ。
つまり、ブッダのように利益をもたらしてはくれない、何の見返りもない相手を助ける時、そこに働いているのは『純粋な善意』なわけです。

この人は恐ろしい見た目をしているが、何の見返りも無くても人助けをするいい人だ。
スガワラノ老人は、ニンジャという外見に惑わされることなく、フジキドの本質を見抜いたのです。
フジキドは、この老人の気配を察知できなかった理由を何となく悟りました。つまりスガワラノ老人は、明らかに怪しいフジキドに、悪意ではなく、その本質を見極めようという姿勢で臨んだ。そこに敵意はありません。はじめからフジキドを殺す気でやって来るニンジャ達とは、相手に対する接し方が根本から違うのです。

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ヨロシサンのザゼンドリンク(心を落ち着かせる作用を持つ栄養剤。無論飲み過ぎればトーフ屋を襲撃した人達みたいにラリってしまいますが、一日一本程度なら人体に害はありません)をスガワラノ老人に奢られたフジキドは、屋上階の休憩室で束の間の休息をとりました。

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スガワラノ老人は、携帯IRC端末でフジキドに家族の写真を見せます。家族が一番幸せだった頃の写真を。
今は亡き妻。そして、センタ試験(大学選びの為の重要な試験。これの結果で、カチグミとマケグミが決まると言って差し支えない)に失敗して家を飛び出し、キョートでカチグミ企業に就職したという息子。息子は今でもカネを送ってくれるけれど、本当はカネよりも一緒に暮らしたい。でも、それが息子の邪魔になってはいけないから……。
家族が大事なサラリマンだったフジキドは、スガワラノ老人の話をどんな気持ちで聞いていたでしょう。
ふと、フジキドは疑問に思います。どうしてスガワラノ老人はこんなに穏やかで、殺気の欠片も無いのか。これこそ、自らが実践しているチャドーの目指すべき境地。まさかこの人は、チャドーの実践者では?
「私にチャドーなんて高尚な趣味はありません。茶壺ひとつ持ってないですよ」
笑いながら答えるスガワラノ老人。あ、スガワラノ老人にはひとつ勘違いがあるのですが、彼が想像しているのはザゼンとオチャから成る一般的な意味でのチャドーです。暗殺拳としてのチャドーは江戸時代に禁止され、そのメンタルトレーニング要素だけが現代に残ったのですね。
それにしても、チャドーを修めていないにもかかわらずこの落ち着きよう。チャドーの本質は、「チャドーせねば」という狭い檻の中にはないのかもしれない。センセイとは、ゲンドーソーのようにインストラクションを授けてくれる人だけを指すのではないのでしょうね。

同じ場所に来れば、また会えるか。そう尋ねるスガワラノ老人。
確かにこの老人との交流は心温まる。しかしフジキドは……ニンジャスレイヤー。ニンジャを殺す者。それがこんな所で安寧に浸っていたら、何かとても恐ろしいインガオホーが訪れるのでは……。

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「いいえ。では、オタッシャデー」
そう言って、フジキドはスガワラノ老人と別れたのです。
その空には、フジキドに訪れる運命を思わせる黒い雲が、そして冷たい重金属酸性雨がありました……。

いや……ゼンめいたアトモスフィアでしたね……。
第六話までのニンジャスレイヤーにはない、しみじみと染み渡るようなお話でした。
この老人との出会い、そして僅かなインストラクションが、その後のフジキドの人格形成に大きく影響していることは間違いないでしょう。
ニンジャだからと身構えず、その本質を見抜く。そうすれば心がバランスを崩すことはなく、意識せずともそこにチャドーの心が宿る。これは、「ニンジャならば全て殺していいのか」というフジキドの問いに対する、ひとつの解答であると言えましょう。こういったエピソード達が、『ラスト・ガール・スタンディング』においてヤモトを逃がすという選択肢に繋がっているのかもしれませんね。

嗚呼、まさかこのスガワラノ老人があんな――いや、いや、いや、放送されてもいないエピソードのネタバレはよしましょう。なんでもありません。
……どうしても知りたい方は、『デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ』というエピソードを読んでみてください。そのエピソードの一部を切り取ったものが、この『ザゼン・アンド・ニンジャ』です。
そのうちアニメでもやるでしょうから『デッドムーン・オン・ザ・レッドスカイ』、それまで楽しみに待っておくというのもテだと思いますよ!



腹筋や青少年のなんかに最高にキく『動』のエピソード、そして心にじんわりと染み渡る『静』のエピソード。二つを兼ね備えた、今回は非常に味わい深い回でしたね。来週も楽しみです。
それでは今度こそ、次回のホメカツもお楽しみに!

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posted by 黒道蟲太郎 at 05:03| Comment(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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