2015年05月22日

映画『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! File-02』をホメる!

どうも、黒道です。
いやはや、ゴソッと2〜4まで借りてきましたからね。早速見ましたよ。

映画『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』
『File-02 震える幽霊』




2012年、白石晃士監督のホラー作品です。

昨日『File-01 口裂け女捕獲作戦』のホメカツをしたばかりですが、レンタルDVD店で2〜4まで一気に借りてきましたので、今朝はとりあえず02を見ました。
いや、驚愕しましたね。01を遥かに上回る衝撃ってのはまさにこのこと。
さてさて、それではホメカツしていきたいと思います。

今回も前回と同じく、アシスタントの市川がディレクターの工藤に映像を見せられる所から物語が始まります。

今回の映像は廃墟。投稿者は、四人の若者です。正確に言えばカップル二組……何ッ!? カップルだと!? 死ぬぞぉ〜この投稿者は死ぬ(工藤リスペクト)
いかにもいわゆる『ウェイ』っぽいこの四人、同じカラオケ店でバイトする仲間なのだそう。
このメンバーのひとりである夕子が「絶対幽霊が出る廃墟があるらしいから行こう」と提案したコトにより、四人は廃墟で肝試しすることになりました。
夕子の彼氏、キャップ被ったロン毛のウェイ、高木。その友人、ノッポでロン毛のウェイ、倉田。倉田の彼女ですぐパニックになる早苗。倉田が撮影係となり、真夜中の廃墟探索が始まります。
最初は天井に穴が開いてるだけでキャッキャ言って喜んでいた四人。しかし、誰もいないはずの廃墟で、突然鈴の音が鳴ります。鈴ってアレですよ、あの、お仏壇にある「チーン」って鳴らすヤツ。私今ググって初めて知りました。鈴って書いて「りん」らしいですアレ。知ってました?
とにかく、鈴の音の鳴る方へ進み始める四人。ところが、今度は背後から足音まで聞こえてきます。怖くなってパニックを起こす早苗。それでも進む投稿者達。いいですね、完全にこれから死ぬ奴のムーブメントです。
そして、三階の一番奥の部屋で、事件は起こります。
突如部屋の隅に『震える幽霊』が現れたのです。身体全体を小刻みに震わせていることが特徴の、女と思われるその幽霊は、突如として投稿者達に迫ってきます。慌てて逃げ出した投稿者達は、その動画を取材班に送ったと。そういうわけです。

今回の工藤は、この『震える幽霊』をカメラに収めるため、市川と田代をコキ使うわけです。
よかった。幽霊は流石に「捕獲します」とか言わないんだね。撮影するだけなら安心だぁ……いや、そんなことはありませんでした。

なぜか夕子を除いた三人の投稿者と共に、取材班は例の廃墟へ向かいます。それも夜に。どうせなら比較的怖くないであろう昼間にすりゃいいところを、って思うんですけど、基本的に幽霊って言えば夜出るモンですし、昼間じゃ意味ないんでしょうね。
俺が先頭切るからお前ら文句言わずについて来い! とばかりにズンズン一行を引っ張っていくブラック企業社長体質、工藤。
チーンと鈴の音が鳴っても、「とりあえず行くか」と軽いノリ。パニック女・早苗が泣き出そうがシカト。投稿者達だけで来た時は聞こえた足音が鳴らないことが気に入らず、「足音来ねェのかァ! おォい! ……つまんねぇ幽霊だな」霊にまで悪態をつく。そのつまんねぇと罵った霊の仕業と思われる攻撃を受けても「まあいいや行こう」無敵かお前
そのくせ、チョイ危なそうな問題の部屋には市川を先に入らせる。嫌そうな素振りを見せた途端暴言。怪現象が起こって逃げ出そうとした市川を部屋に留まらせ、検証を続けさせる。安全っぽいと思ったら、よーやくヒョイっと部屋の中へ。本当にヤバそうな時だけは人に押し付ける人間の屑、工藤であります。
そして驚かされるのは、工藤が幽霊対策に用意していた最終兵器。
「こういうトコにさぁ……こういうモノ置いたらどうなるか俺は知りたいんだよ」
そう言って彼がスーパーだかコンビニだかのレジ袋より取り出すは……髪の毛でできた呪いのブレスレット
そう、これは前作「口裂け女捕獲作戦」にて、『口裂け女』が自分の髪の毛で作ったアーティファクト。それも、『持っていたら死ぬ』と言われるとんでもねぇシロモノです。
「呪いと幽霊どっちが勝つか実験だよ実験!」なんて言いながら平然とそれを取り出し、部屋に置くわ投稿者に持たせるわやりたい放題。
そうやってムチャクチャやった結果投稿者達の体調に明らかな異変が起きても、「まだ肝心の震える幽霊撮れてねぇじゃねぇか!」と半ギレ。ウェイが帽子脱いで頭下げて懇願したら、少し悩んだ挙句「分かったよ」とようやく帰してくれました。異常事態ですよ、ウェイが帽子脱いで頭下げるって。

と、工藤の奇行にさえ目をつぶれば、ここまでは割とオーソドックスな展開です。
廃墟に行ったらえらい目に遭って、それについて検証するために再び行ったらやっぱり変なコトがあって、逃げ帰ってきたと。まあそういうワケですからね。
では、新たに作戦を立てなおして『震える幽霊』の正体を……と、普通はそうなる。ところがそうならないところがこの『コワすぎ!』です。

事態は、なぜか来なかった四人目の投稿者にして肝試しの言いだしっぺ、夕子の『失踪』により、急展開を迎えます。
明らかに普通じゃない様子の留守電を彼氏のケータイに残し、いなくなってしまった夕子。
取材班の取材も、『震える幽霊』探しから夕子探しにシフトチェンジ。夕子という人物について掘り下げていく中で、彼女に関する衝撃的な事実が次々と明らかになっていきます。というか、ぶっちゃけ誰もが『震える幽霊』なんぞどうでもよくなってきます。
それよりも何よりも明らかにせねばならないのは……夕子は、一体何者なのか?

関係者の証言により、次々と明らかになっていく夕子の異常性。
そして、捜査線上に浮かびあがるひとりの男……『先生』

果たしてこの事件は、三人の、というよりも工藤の力で何とかなるレベルの出来事なのか!?
どうなる、取材の行方!?


話としては、こういうような感じなんですが。
もう、様々な点が『File-01』の比ではありません。
まず、『工藤』『市川』というふたりの主要登場人物について、そのキャラクターの掘り下げが行われました。と言えば聞こえがいいんですが……ハッキリ申し上げます。工藤の悪逆非道っぷりと、市川の社畜っぷりが、よりハッキリと描写されました。
上に書いた分だけでも工藤のヒドさは充分お分かり頂けると思うのですが、もう、なんというか、ここに書き切れないくらいあるんですよ工藤の尋常ならざる行動。たった70分くらいの映像の中で書き切れないってとんでもないコトですよ。

私が最もドン引いたシーンのひとつといえば、夕子に関する情報を言いたがらない相手に対し、工藤が尋問するシーン。
夕子におかしな点など無かった、と言い張る証言者。それに対し、それまで静かにしていた工藤が突然スイッチが入ったようにブチギレだすんですね。
「本当のコト喋れこの野郎ォォォ!!!!!」
ほ、ホントに何も知らなかったらどうすんだよ、って思うんですけど、この場合非常に残念ながら工藤の勘は当たってるんですよね。
机をバーンと叩きながら、生意気な証言者を徹底的にビビらせていく工藤。あんまりにも机バンバンしすぎて飲み物こぼしちゃって一瞬冷静になりぶっきらぼうにカップを立て直すシーンは不覚にもちょっと工藤可愛いなと思ってしまいました。
「俺ァしつけぇぞ言っとっけど? タチ悪ィぞ俺?」
「お前このまま帰れると思ってんじゃねぇだろうな」

およそまともな人間が吐くとは思えない台詞のオンパレード。ようやく喋った証言者に対しても、
「それだけじゃねぇよな」
と更なる情報提供を求めます。そしてホントに追加情報があるから困る。
「いや、でもちょっとこれは……」と躊躇する提供者は、もうひっぱたいて黙らせます。
何事も暴力と暴言で解決していく上、勘が異様に鋭く、また恐れを知らぬ性格。本当にコイツが主役でいいのかこの作品!?

またそして、市川がこの工藤に必要以上に逆らわないんですよね。
明らかに怪しい音がする所にも、工藤が行くぞと言えば「はい」と二つ返事で行く。
どう考えても怪しい部屋があって、そこに入るよう命じられても、まず「はい」と返事をして、嫌そうな態度を出すのはそれからです。
普通逆ですよこれ、「えっ、私が行くんですか!?」→「分かりました行きますよ」の流れなら分かりますよ。まず「はい」なんですよ。そんで工藤に「なんなのお前ふざけてんのお前? 行けよ」と暴言で追い打ち食らいつつ出動なんですよ。もうそうしないと自分の身が危ないって分かってんですよコレ。
流石に呪いのブレスレットを取り出した時みたいに工藤がヤバいコトしてたら「何やってるんですか!」って止めますけど、工藤が何が何でもやると決めてるコトだと分かったら、もう「はい」と言って大人しく従っちゃう。
そんで、せめて一般人である投稿者のコトだけは、工藤の害がなるたけ及ばないよう気を遣う。もう、DV夫を持つ妻かよ、ってね。もう逆らう気が無いんですよ。この悪の権化をどうにかすることは考えてなくて、こいつの害をどれだけ減らせるかという視点なんですよ。ダイジョブかな市川?
いや、見てると面白いですよ。工藤は後ろを顧みずにドンドン進みますけど、彼女は常に前と後ろ両方見て、工藤と投稿者どちらの様子も気にしてるんですよね。ふたりの性格がハッキリ出てます。

それで、工藤の意外過ぎる行動で物語に起伏が生まれるのは、これもう間違いないんですが。
それ以上に、ストーリー自体に大きな展開がいくつもあるんですよね、前作以上に。夕子失踪という大事件も勿論そうなんですが、そこから明らかになっていく事実の数々は、見ているだけで「えっ、えーっ」と驚かされるものばかりです。
真実が明らかになればなるほど、謎は深まっていくばかり。前作とのリンク要素を若干匂わせ「アレはひょっとして……?」とか視聴者に想像させつつも、いつの間にかより広い闇に呑みこまれていく。結局何も分からない。となると、もう続きを見るしかない。見事に白石ワールドに捕まってしまってます。

File-01見た時は、『File-02見たら少しは謎が解けるのかな?』って思ったけど、現状謎が増えました。
3以降もどんどん見ていきたいと思います。



それでは、次回のホメカツをお楽しみに!

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posted by 黒道蟲太郎 at 00:21| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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