2015年05月01日

アニメ『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン 第三話』をホメる!

さてさて、今週もやって来てしまいました、この日が。

『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』
『第三話 ラスト・ガール・スタンディング Part1』




2015年、TRIGGER制作のアニメです。ニコニコ動画等の動画配信サイトにて配信されています。
ちなみに、小説版は物理書籍版第1巻に、『無印』版漫画第2巻〜第3巻に収録されています。



さて、第一回目の記事で『私は見るけどオススメはしないよ』と言ったこのアニメ、いつの間にやら第三話になってしまいました。ん? 第二話と第三話の間におけるブログ更新の回数が少ないような……?
元々ヘッズで今アニメを見ている皆さんも、アニメからニンジャスレイヤーに入った皆さんも、そろそろこの作品の味わいに慣れてきた頃ではなかろうかと思います(アッハイ、あくまで『ここまで視聴を続けているということは、そうなのでは?』という勝手な推測に基づく発言ですので、慣れきれなかった人は無理しないで憩うことだ、いいね?)。
つまり、いちいちFLASHの横スクロールアクションゲームみたいになっても驚かなくなったり、一部だけちゃんとアニメーションしてるのを見てカッコイイと感じたり、むしろFLASHしてるトコロにすらカッコ良さを見出してしまったり……。
そういう、アニメ開始当初では考えられなかった恐るべき変化を経ている人が、一定数いるのではないでしょうか。

無論私もその一人なのですが……流石に今回は、この第三話は警戒しました。

というのもですね、今回のエピソード『ラスト・ガール・スタンディング』といえば、ニンジャスレイヤーという作品の中でも特別人気の高いエピソードのひとつ。本作のヒロインのひとりと言われる女子高校生ニンジャ、ヤモト・コキが初登場する回であります。
今までは野郎ばっかり登場してたしカラテそしてカラテだったから全然OKでしたが……ひょっとして女の子が出てもこの調子なんでしょうか? 各キャラのファンのなんかは大丈夫なんでしょうか?

更に、『アニメの第三話』といえば、変化の回だというのは有名な話です。
『魔法少女まどか☆マギカ』ではマミさんが死亡しましたし、最近だとアニメ『艦これ』で如月が死亡しました。
『ラスト・ガール・スタンディング』で死ぬのは実際ニンジャくらいのモンですが、視聴者の注目が大きく集まるこの第三話で、アニメ制作スタッフは何かとんでもないことをしてくるのでは? そんな噂も飛び交っている状態でした。

さて、ビールとドリトスを準備し、黒道は静かに備えました。
ヤモト=サンが一体どのように調理されるのか見届ける為に……!

……さて、まずは今回のあらすじから追っていきましょう。
ネオサイタマのハイスクールに転校してきたヤモト・コキ。

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うわ、開幕早々大男に首を絞められている。なんでこんなことに?
そう、ヤモトは、転校先でできた友人のアサリと共にネオサイタマの繁華街をうろついている最中、ファック&サヨナラ(強姦殺人)重点のヨタモノ達に拉致されてしまったのです。

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こちら、友人のアサリ=サン。オオット、こういう暴力とか強姦とか私嫌いよ?
助けなきゃ、でも、死んだら助けられない。やっとできた友人のアサリを救えない無力感。そんな中、ヤモトのニューロンに語りかける存在がありました。それは、平安時代のニンジャソウル……『死』の名を冠する強大なニンジャ……シ・ニンジャ

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わぁ、ニンジャソウルってみんなこんな見た目してんのか……ナラク・ニンジャといい……。
「アタイの力があれば、なんでもできる」そう語りかけるシ・ニンジャの声に、ヤモトは身を委ねます。

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桜色に瞳を輝かせ、シ・ニンジャと一体化したヤモト。圧倒的なカラテにより、花山薫めいて腕を捻り潰し、ヨタモノ達をぶち殺してしまいます。その口元に、歪んだ笑みを湛えながら……。
弱きモータル(非ニンジャ)を圧倒的カラテでいたぶる快楽、この感情は、自分のモノか、ニンジャのものか……ヤモトが困惑する中、救い出されたアサリがヤモトの名を呼びます。

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今はただ、抱きしめ合う二人。泣き出すアサリに、「もう大丈夫、帰ろう」とヤモト。そう、これが見たかった。
結局この事件は、「ヨタモノがファック&サヨナラしようとした時、別のサイコパスが乱入して一通りヨタモノを殺し去って行った」事件として、マッポ(警察)に処理されます……。

……って、ヘイヘイヘイ! どうしたんだ一体!?
こんなにアニメパートが多いなんて!

確かに1話→2話とアニメパートは増えていましたけど、ここまでまだ一度もあの横スライド方式になってませんよ!? 一体どうしたっていうんだ、やっぱり三話ということで本気を出してきたのか!? だとしたらなぜ一話でもその実力を出さない!?

いやいや、落ち着いて先を見てみましょう……。
しばらく後、スクールバス内。

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ゴツッ! というか前見えるのかこのバス!
いやまあ、ネオサイタマは治安悪いですからね……ファック&サヨナラがチャメシ・インシデント(日常茶飯事)なくらいですから……。
ともかく、無事学校に復帰したヤモトとアサリ。そのバス内で、妙な男子生徒を発見します。

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見慣れない、アフロヘアーのヤンク(反社会的行動を取る生徒)
彼もまたヤモトと同じ転校生。名を、ショーゴー・マグチ

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授業中、他校のヤンクが集団で攻めてきた。そんな時もたったひとりで対応するショーゴー。
しかし名刺とは。真ん中のボスが明らかにハイスクールスチューデントではない。
「とっとと始めるぜ。メシの時間だ」
不敵に笑うショーゴーに、ヤンクのボスが釘バット持って襲い掛かる!

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来た! ついに来た! FLASH作画だ! どこ行ってたチャンピオンッッ! 俺たちは君を待っていたッッッ!
というわけで、釘バットで襲い掛かった彼でありましたが、ショーゴーはこれを片手で受け止めます。

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謎の大漁旗を掲げ、威圧的ヤクザスラングを叫びながら横スクロールアクションでバイクを乗り回すヤンク達。そんな彼らにショーゴーは……。

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「お前ら、死ぬんだぞ?」

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そう、これは間違いなくニンジャのジツ!
ショーゴーのジツ……それは、他人の生命力を奪い取り、自分のエネルギーとするソウル・アブソープション・ジツ。空っぽになるまで生命力を吸い取られた相手は、もちろん死亡します。なんたる恐ろしいジツか!
そのままマッポに取り押さえられたショーゴーは、大人しく檻の中へ。
しかしヤモトは確かに感じました。自分にも彼にも、恐るべきニンジャソウルが宿っている。ニンジャであると。それだけではない。自分にも彼にも、モータルを笑って殺す、同じ残虐性が宿って……。

さて。そうやって捕まったショーゴーなのですが、一瞬で解放されてしまいます。なぜかと言えば、身元引受人が現れたから。その正体は……!

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「ケチなニンジャソウルひとつで、世界の王になったつもりだな!?」

ソウカイヤの威力部門、ソウカイ・シックスゲイツのスカウトマン……ソニックブーム
そう、ソウカイヤは、悪のニンジャを束ねる組織。このネオサイタマで新人ニンジャが現れたとなれば、当然スカウトに向かいます。ニンジャソウルを憑依させて調子乗ってるショーゴーみたいなのをボコボコにし、格の違いを分からせ、自分達の組織に引き込むのです。

シンジケートに来るか、ここで死ぬか。二択を迫られたショーゴーは、過去の記憶を思い出します……。

独立国家・キョート共和国の進学校に通っていたショーゴーでしたが、借金を抱えた家族は彼をひとり残して蒸発してしまいます。絶望の中ひとり残された彼は、学校の屋上から飛び降り自殺を図るのです。
が、不幸なことは続くもので、ちょうど飛び降りた先に女子生徒がいたのです。頭が正面衝突したふたりは、大量の血を流しながら、その場に倒れ込みます。ひとりで死のうとしたつもりが、他人まで巻き込んでしまった。
……しかもそれだけじゃあありません。ようやく死ねると思った彼の元に舞い降りたのは……ニンジャソウル。ロンドンで生まれ、1979年に死亡したリアルニンジャ、彼の名はパンク・ニンジャ

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コワっ! パンク・ニンジャ、コワっ!!
「ドーモ、ショーゴー=サン。死んだらオシマイだぜ。今からお前は俺様。お前は死なないぜ」
そして、ただひとりで死にたかっただけの青年に憑依したパンク・ニンジャは、彼に新たな生命を与えたのです……。

彼はシンジケートに恭順することにしました。

一方その頃ヤモトは、体格のいいジョック学生共をドゲザさせていました
コトの発端は、チアマイコ部の女生徒。
転校生。無所属なのにカワイイ。スクールカースト無視。自分達にヘコヘコする様子も見られない。
そんなヤモトが気に食わず、ジョック共を使役して屈辱を味わわせようとしたのですが……無論、返り討ち。
そりゃそうです、いくらジョックだろうが圧倒的カラテの前では蚊トンボにも等しい。そもそもスクールカーストを気にしなくなったのも、ニンジャとして覚醒した彼女が、ジョックだろうとなんだろうとモータルを脅威に感じられなくなったからです。

傷一つつけられることなく解放されたヤモトの元に駆けてくるのは、あのアサリ。ジョックに連れて行かれたと聞いて極限大心配した彼女は、ヤモトの無事を泣きながら喜びます。守るための力を手に入れたハズなのに、心配かけちゃって戸惑うヤモト。
そんな彼女に、アサリは「オリガミ部に入らないか」と声をかけます。
そう、ヤモトはかつてキョートの進学校に通っていました。そこでもオリガミをやっており、全国大会にも出場していたのです。

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「ワースゴーイ!」
ゴリラ、イーグル、ドラゴン、タコ……四つの方角を護るとされる四聖獣をあっという間に折って見せ、一躍オリガミ部の人気者となったヤモト。
ヤモトはこのネオサイタマで、新たな居場所を手に入れようとしていました。忌まわしき過去の記憶を塗りつぶす、新たな楽しい記憶を――。

――しかし、運命は彼女を見逃しはしませんでした。

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『成せば成る』『必ずする者必ずする者』威圧的なフォントのショドーが飾られたソウカイヤのトレーニングルームで、ショーゴーは……いや、スーサイドは、クローンヤクザの死体を山のように築いていました。
ソウカイヤに無理矢理スカウトされ、皮肉なニンジャネームを与えられ、ソニックブームを師として、やりたくもないトレーニングを繰り返す日々。こんな組織ひっくり返してやる。そして、弱者の瞳に俺のアフロヘアーを刻み付けてやる。そう思っていた矢先、ソニックブームはスーサイドに初ミッションを下します。
それは、野良ニンジャの……ヤモトのスカウト。

そう、なんと数奇な運命でしょうか。
ヤモトは、あの日スーサイドが激突してしまった女子生徒だったのです。
同じ日、同じ場所で一度『死んだ』ふたりは、同じようにニンジャソウルに救われ、そして、同じネオサイタマのハイスクールに転校していたのです……。

果たしてヤモトは、そしてショーゴーはこの運命にどう立ち向かうのか!?
カツモクして、次回を待て!!!


いやはや、今週はついにニコ生での「とてもよかった」が「よくなかった」を超えたとか。
合わなかった人が去り、あるいは適合していった結果でしょうか。あるいは美少女効果かもしれない。それでも「とてもよかった」は3割程度らしいです。このアニメの特異性がよく表れている数字ですね。

しかしまあ、このアニメを見ていると私は、かつてガイナックスによって制作されたアニメ『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』を思い出すようになりました。



カートゥーンめいた画でお下劣路線を突っ走る。ところが、時々『逆作画崩壊』を起こす。
FLASHアニメみたいな画と一見ふざけているかのようなストーリーで突っ走り、時々画が本気を出す『ニンジャスレイヤー』と似ているっちゃ似てますね。

でも私はそこにもう少し付け加えたい。それは、「第一話で大勢をふるいにかけた」という点。
ご存知でしょうか、『パンスト』の第一話がどんな話だったか。
ご存知ない方の為に一応説明いたしますと、ダメ天使のパンティとストッキングが第一話で戦うのは、巨大なウンコの怪物なんですよね。その悪臭と口から吐く排泄物で周囲の人間を嘔吐させるという特異な戦法を取るゴースト。これだけでも酷いのに、パンティがウンコしてる最中に襲ってくるんですよコイツ。ヒロインがウンコしてる最中ウンコの怪物に襲われるんですよ第一話から。信じられます?

この第一話で脱落した人は結構な数いたはずです。無論このアニメはその後も下ネタをガンガン飛ばしていったわけですけど、いきなりヒロインとウンコをぶつけるという強烈なショックを視聴者に与えることで、「我々はこういうノリでいき、ハンパしない。ついて来られる者は来るといい。わかったか」と視聴者のニューロンに挑戦したわけですね。

ニンジャも取ってる戦法は一緒……いや、むしろ『パンスト』のダメージを三倍に高めたモノのように感じるんですよね。
第一話から今回くらい動かすコトもできたはずですし、むしろ通常のマーケティングならそうすべきです。通常のマーケティングなら全パート動かせって話なんですけど。
あえて前情報で一切FLASH感を出さず、しょっぱなから「地獄へようこそ!」でダメージを与え、視聴者を楽しませるより先に作品のスタンスをドンと示していく。しかし生き残った視聴者は、見ているうちにクセになり、「これはひどい」と言いつつも気付けば夢中で見るようになっていく……。

アンケート結果も、ヤモトやアサリのカワイイな姿だけでなく、そのようなはた迷惑な取り組みの結果なのかな? と思ったところでありました。

実際、この第三話のアトモスフィアっていうのは、前二話をやってきたからこそ光るモノですよね。
よく、「忍殺は外側のトンチキさに比べて、中身はシリアスだ」というコトを言われますが、今回ようやくそのシリアスさが視聴者の皆さんに向けて顔を出した。アニメから忍殺に入った皆さんは、いつものゲラゲラ笑えるのを、あるいはついに出るという美少女を期待して行ったら、思いのほか重そうな話が来て面食らったはずです。

えっ、忍殺ってこういう話なワケ……?

ヤモト=サン、せっかく幸せを手にしかけたのに! というかいつものアイツは!? ニンジャスレイヤーが出なかったよ、どういうこと!? モー、どうなっちゃうの!?(彼は真顔で書き終えた)
……と、結末を知らない視聴者の皆さんは、きっと続きが気になっているはず。これは、ニンジャスレイヤーに触れたヘッズが、極めて高い確率で通る道なのです。
なんじゃコレとゲラゲラ笑いながら見ていたはずだった。見終わったら、ああ面白かった、次も笑わせてくれるんだろうな、楽しみだなぁ、見よう。となる。そうしているうちに、どうもただのバカ話ばっかりじゃないらしいぞ……と、ニンジャ真実に触れはじめる。やがて、「ウオオーッ! 一体どうなってしまうんだ! 続きが気になる! 翻訳チーム=サン! 早くニンジャを読ませてくれ!」と、ニンジャ禁断症状を起こし、ティピカルニンジャヘッズやコケシマートマンとなっていく。いや、最後だけは嘘だ。コケシマートマンにはならない。
そう、やっと始まったのです、アニメイシヨン制作チームによる、『あの感覚』を映像で再現する第二の作戦が。ここに来て、ニンジャはそのトンチキっぷりをただ笑う段階から、その奥深さを楽しむ段階に来たと言えましょう。正直ホッとしてます、こういう作戦だと信じてましたよ、信じてましたとも。マジで。

さぁ、アニメから入ったニュービーヘッズの皆さん。ここからニンジャはどんどん面白くなっていきます。奥深いニンジャ真実を共に味わいましょう。
ニュービーじゃないヘッズの皆さん。追体験していきましょう、私達がニンジャに夢中になっていった、あのプロセスをもう一度。
そして、サンオクニンと言われる日本のニンジャスレイヤー読者は、更に拡大を続けていくのです……!



それでは、次回のホメカツもお楽しみに!

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posted by 黒道蟲太郎 at 02:46| Comment(1) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
3話のツボを抑えた批評だと思いました。
エピソードの要所以外はすっとばす方式で今後もアニメは進みそうですが、トーフやタヌキはどうなるんでしょうね。
Posted by at 2015年05月05日 12:31
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